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ABAと「わが家の桃太郎」の成長記 (1)こころざし

更新日:5月10日

何だろう?

こんな朝早くに、街頭の辻立ち。

当選したあの人だ。


選挙はこの前終わったはずなのに。

立派なものですね。

旗には「志」とありました。


こころざし。

少し泣きそうになる。

自分には、あるだろうか? 

あった、と思う。そして、今も、ある、と思う。

ただ、そのようなことはもう、わざわざ口に出して言わなくなった。


そしてなぜか、

これまで「つみきの会」で出会った人々のことを思った。

表情は明るく、穏やかで、優しく、頼りがいがあり、しかし余計なことは言わない。


志の有無など、あらためて問いかける必要もない。


自己紹介。

わたしは、渋柿、といいます。

妻(みかんさん)との間に、ずいぶんと歳をとってからできた一人息子(桃太郎)がいて、

自閉症スペクトラム障害です。


この先、私たち親が年老いて万が一のことがあっても、自立して生きていけるように、

しっかりした教育を、と思っており、

今から1年前、桃太郎が3歳になる前くらいの頃に、

ある幼稚園の面接試験を受験しました。

まだABAセラピーをはじめる前のことです。


「まつぼっくりがお好きなんですね」

試験官の先生に言われました。

試験会場では、

静かにそれぞれの玩具で遊ぶほかの子どもさんたちの周りを、

まつぼっくりを持ったまま、満面の笑顔で、

15分間ひたすらグルグル回り続けた桃太郎です。


面接では、園長先生の前に、親子で並んで座るように、椅子が2つ並べられていましたが、

桃太郎がじっと座っているわけもなく。

奥の方に隠されていた小さなCDプレイヤーを目ざとく見つけて一直線。

「桃太郎、先生にご挨拶しなさい」と、抱え上げようとしましたが、

絶叫で抵抗され。

園長先生に「もういいです」と言われて、

「ああ、…終わった…」と思いました。


せっかくのお洒落なシャツとスーツは、はだけて、おなかまで見えていました。

最後「楽しかったね」と桃太郎はひょうひょうと言いました。

渋柿にとって、一生忘れられない一日の光景になりました。


車内で待機していた妻みかんさんと3人で、回転寿司で反省会をすることにしました。

スシローが満員で。

引き返そうとしたら、桃太郎は店の前で癇癪を起こしました。

渋柿はついにぶち切れましたが、やさしいみかんさんに諭されました。


「かっぱ寿司」で桃太郎は上機嫌でした。

「つみきの会の定例会っていうのにいってみようよ」とみかんさんに提案されました。

「代表の個別指導もあるんだって」。

渋柿は何も知らないんだけどね。

でも、何とかしないといけない。

その一心で、飛び込んでみることにしました。(つづく)














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