新潟定例会のご報告

会員の皆様、3月20日(日)に開催された新潟定例会についてご報告いたします。開催にあたっては新型コロナ感染予防対策をしっかり行いました。5家族8名の参加で、非会員の療育関係者の方も訪れました。この日はスキナー博士の誕生日。誕生日に合わせて昨年、BCBA(アメリカのABAの資格)を持つ方々が「世界行動分析デー」を作りました。どのような理念があるのか、日本の理事である田中桜子先生がズームで説明してくださいました。


講義 教え方の基本

ABAで一番大事なのは強化子。良い強化子をちゃんと探そう。

強化子はこちらがコントロールする。教える側にすきがないように注意。

離席して強化子を取られないようにする。 強化子が見えていると集中できないので隠す。

大人の言うことに答えた時だけ素早く与える。素早くしないと、他の行動を強化してしまうから。


ABAの中にも、DTT(ロバース博士らが確立したつみきの会が推進している方法)とNET(ロバース博士の弟子であるケーゲル博士らが考案した好きな活動の中で教える・日本では先生たちに人気)と、教え方のスタイルがある。


DTT(不連続試行指導法)

① セラピールームで、多くの場合、机と椅子を使って

② 大人主導で

③ コンプライアンス重視

④ 強化子はなんでも使う


NET(自然環境指導法)

① 遊びや食事などの、子供にとって自然な場面で

② 子供の選択を尊重しながら

③ モチベーション重視

④ 課題に関係のある強化子を使う


どちらにも長所・短所がある

【DTT】

・長所:効率的に多くのことを教えることができる。特に各種概念を教えるにはNETでは難しいことが多い。

・短所:そのままでは生活場面に搬化しにくい。子供が学習を嫌がることがある。子供が指示まちになりやすい。

【NET】

・長所:子供は楽しく学ぶことができる。主体的な行動が育つ(一つ間違えればわがままになる)。

・短所:かなり熟練した訓練者でないと効率が悪くなる。あまり難しいことは教えられない。


DTTは「大人主導」「コンプライアンス重視」の部分で批判されてきた。ロバース博士は初期の研究のころ、「NO!」と言い、足を叩くこともあったようだが、徐々にやめた。


藤坂代表「自分がDTTにこだわるのは、結果を出しているから」

ロバースはIQを上げるだけでなく、普通学級に入れるという結果を出した。

NETでは、ESDM(フロアで遊びながら1日4時間✖️週5)でIQは上がったが、普通級に入れるという結果は出していない。

2005年に、ロバースの弟子であるサローズとグロープナーが、ミーブックとケーゲルを取り入れ、48%の子供を普通級に入れることができたという研究結果を出した。


個別指導は2組のご家庭が参加されました。

質疑応答では普段困っていることなどの対応を藤坂代表に答えていただきました。


今回の定例会で、4年携わってきたスタッフの任期終了となりました。新しいスタッフの皆様、どうぞよろしくお願いいたします。


次回の新潟定例会は7月3日(日)です。

個別指導の見学や講義はとても勉強になります。私は参加するといつも「セラピー頑張ろう!」と前向きな気持ちになります。次回も多くの方々のご参加をお待ちしています。


新潟定例会スタッフ

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