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ABAと「わが家の桃太郎」の成長記 (5) 指示に従う

更新日:5月10日

わが家はよくマクドナルドを利用します。

私、渋柿は「ビッグマック派」。

妻のみかんさんは、氷入りのゼロコーラを楽しみます。

桃太郎はナゲットが大好物ですが、外側の部分だけをぐるりと齧って、

あとは全部、はだかの肉にして残してしまいます。

私は食べ残しが許せないタイプの人間でしたが、

「お肉も少し食べようね」、と、

そのくらいのことは、穏やかに許せるように変わってきました。



親の切実な願いとしては、桃太郎には、素直に指示に従う子になって欲しい。

なんでも言うことを聞く「いい子」を作りたいのではありません。

「危ないから道路に飛び出してはいけません」とか、

そういうレベルの指示に従うことを分かって欲しいのです。


桃太郎が3歳半頃、ABAをはじめて半年くらいの頃までは、

離席や癇癪が多かったです。

わが子に大声で泣かれるのは、母親のみかんさんにはずいぶん辛かったようです。

ほんの少しのきっかけで、1日に何度も癇癪を起こす、

そんな嵐の毎日では桃太郎もつらいでしょう。

泣かないで。

その頃のセラピーは毎日、祈るような気持ちでした。


課題を一時おやすみして、

「座ってくれたら大げさに褒めて、大好きなおもちゃで強化」だけを繰り返したこともありました。

桃太郎の心を青空にしてあげたい、親ですから、そう思いました。

ただ、癇癪のたびに離席の要求を受け入れていては、成長は期待できないとも思いました。

3日目にやっと「つみきをお椀に入れる」課題から再開できるようになりました。



3か月後。

セラピーが順調になり、ふだんの生活での癇癪も減ってきました。

「あんなに椅子に座るの苦手だったのにね。桃ちゃんすごいね」と、SVのかえで先生。

「早くまた代表に見てもらいたいですね」と、セラピストのすみれ先生。

かえで先生とすみれ先生にかかわっていただき、親の気持ちも支えていただきました。


それでもまだ、ABAの課題に飽きたり、嫌な課題だったりして、

すみれ先生に反抗することもあります。

そんなときは、ひとつ前のできる課題にもどったり、

手慣れた身体強化ひとつで、桃太郎の表情がガラリと明るく変わることが多々あります。

今ではもう、親を両手で強くつねったり、噛みついたりすることはありません。



The sky is the limit for him. 

彼の能力は無限大。

大谷翔平選手を評した言葉です。

日本語的な発想とは違って、面白い表現だなと感じました。

桃太郎が生まれたばかりの頃、

この子は大きく育てたいなと思っていました。

そのことを、忘れそうになっていたかもしれません。

親ですから、

私たちはこの子が大きく伸びる可能性をずっと信じていたいと思います。

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